投資管理のやり方:株・ETF・投資信託・暗号資産をひとつにまとめて記録する方法
投資管理は、投資ごとに「どのプラットフォームにあるか」「いくら入れたか」「今いくらか」の3つを一か所にまとめれば始められます。この3つがそろうと、本当に増えた分を計算できます。増えた分=今ある額−年初の額−入れた額+出した額です。年初に300万円あり、1年で120万円を入金し、20万円を出金して、今430万円なら、増えたのは30万円で、130万円ではありません。エクセルでも管理できますし、AI Moneyのようなアプリなら、株・ETF・暗号資産の価格が自動で更新され、投資信託や定期預金も同じポートフォリオにまとめられます。

開示:この記事は、個人向けの家計管理アプリ「AI Money」が公開しています。金額はすべて切りのいい例なので、ご自身の数字に置き換えてください。AI Moneyは証券会社でも暗号資産交換業者でもなく、株や暗号資産の売買も、お金の預かりも行いません。ほかのプラットフォームにある資産を記録するためのアプリです。機能と上限はバージョン5.0のもので、2026年10月2日に確認しました。
NISAは楽天証券、米国株はSBI証券、ビットコインはbitFlyer、それに銀行の定期預金。お金が3〜4か所に分かれているのは、珍しいことではありません。それぞれのアプリは自分の口座の分しか見せず、円建てとドル建ても混ざっています。合計でいくらあるのか、今年いくら増えたのかは、どこも教えてくれません。投資管理とは、そのばらばらの数字を一か所に集めることです。この記事では、記録する項目、本当に増えた分の計算、円安・円高の影響、NISAの記録のしかた、エクセルとアプリの比べ方を順に説明します。
投資管理とは?何がわかればいいの?
投資管理とは、それぞれの投資について、今の価値、入れたお金、増えた分を、一か所で最新の状態にしておくことです。値動きを1時間ごとに見張ることではありません。必要なときに、次の3つの質問に答えられれば十分です。
- 合計でいくらある?すべてのプラットフォームを足し、円建てとドル建ては分けて見ます。
- 本当はいくら増えた?自分で入れたお金と、運用で増えた分を混ぜずに計算します。
- どう分かれている?プラットフォーム別、資産の種類別に見て、ひとつに偏りすぎていないかを確かめます。
この3つがわかれば、次の入金をどこにするか、思っていたペースで進んでいるかを判断しやすくなります。わからないままだと、毎回ひとつのアプリだけを見て決めることになります。銀行口座や証券口座をまとめて見るアプリは「資産管理アプリ」と呼ばれることが多く、投資管理はその中の、投資にあたる部分です。
投資ごとに何を記録すればいい?
株でも、ETFでも、投資信託でも、暗号資産(仮想通貨)でも、定期預金でも、記録する項目は次の6つで足ります。
| 項目 | なぜ必要か | 例 |
|---|---|---|
| プラットフォーム | お金がどこに、いくらあるかを知るため | 楽天証券、SBI証券、bitFlyer、銀行 |
| 銘柄と種類 | 株・ETF・投資信託・暗号資産・定期預金を分けるため | VOO(ETF)、BTC(暗号資産)、1年ものの定期預金 |
| 数量と平均取得単価 | 銘柄ごとの評価額と損益を出すため | VOOを10口、平均500ドルで買付 |
| 入金と出金(日付つき) | 自分のお金と増えた分を混ぜないため | 1月に30万円を入金、6月に5万円を出金 |
| 入金したときの為替レート | ドル建てで買ったものが、円でいくらかかったかを知るため | 30万円を1ドル=150円で2,000ドルに |
| 今の評価額 | 市場の価格、または利率で増えた額 | VOOは直近の終値、投資信託は証券会社に表示される評価額、定期預金は利息を含めた額 |
忘れやすいのが、入金したときの為替レートです。これがないと、円からドル建てで投資したとき、増えたのが銘柄の値上がりのおかげなのか、円安のおかげなのかを見分けられません。
投資で本当に増えた分はどう計算する?
増えた分=今ある額−年初の額−入れた額+出した額。よくある間違いは、今の資産合計から年初の資産合計を引いて終わりにすることです。この計算では、自分で入金したお金まで運用の成果に数えてしまいます。資産合計の推移グラフも、入金すればその分だけ上に伸びます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 年初にあった額 | 300万円 |
| 1年間に入れた額(毎月10万円) | 120万円 |
| 出した額 | 20万円 |
| 今ある額 | 430万円 |
| 本当に増えた分(430万−300万−120万+20万) | 30万円 |
| 間違った計算(430万−300万) | 130万円 |
30万円であって、130万円ではありません。差の100万円は、あなたが入れたお金(入金120万円−出金20万円)です。これを利益に数えると、年初から約43%増えたように見えますが、実際の増え方は約7.5%です。
おおよその利回りは、増えた分を「年初の額+入れた額−出した額」で割って出せます。30万円÷400万円(300万+120万−20万)で約7.5%です。いつ入金したかを考えない概算ですが、自分の成績を大きく見誤らずにすみます。このお金が長い時間をかけてどう増えうるかは、複利計算シミュレーションで試せます。
証券会社のアプリに出る評価損益(含み損益)は、いま持っている銘柄の評価額と、買ったときの金額の差です。売って確定した利益や受け取った配当は入らないので、1年間でいくら増えたかを見るには、上の計算が合っています。
円安・円高で、ドル建ての投資はどう変わる?
ドルで見た損益と円で見た損益は、逆になることがあります。1月に30万円を1ドル=150円でドルに替え、2,000ドル分のETFを買ったとします。12月にETFが6%上がって2,120ドルになっても、1ドル=140円の円高になっていれば、円では296,800円です。ドルでは120ドル増えたのに、円では3,200円減っています。逆に1ドル=160円の円安なら339,200円で、39,200円の増加です。
だから入金ごとに、円をドルに替えたときのレートを記録しておき、自分にとって大事な通貨で結果を見ることが大切です。相場の目安としては、日本銀行がドル・円などの相場を外国為替市況として毎営業日公表しています。ただし記録するのは、証券会社や銀行で、あなたの円が実際にドルに替わったときのレートです。AI Moneyでは、入金のたびに口座から出た円とプラットフォームに届いたドルを入れると、その入金のレートが保存され、平均レートも表示されます。
NISAの投資信託はどう記録する?
NISAで投資信託を積み立てているなら、証券会社のアプリに表示される評価額を、そのままAI Moneyに入力します。AI Moneyでは、投資信託の価格は現在は自動で更新されないため、評価額はときどき自分で書き換えます。一方、NISAで買った株やETFは、銘柄を選んで数量を入れれば、毎日の終値で評価額が更新されます。
NISA口座と特定口座を分けて見たいときは、「楽天証券 NISA」「楽天証券 特定口座」のように、プラットフォームを2つ作ります。一覧にない名前は自分で入力できるので、NISAの分だけの合計や増えた分も別に確認できます。口座の種類をAI Moneyが自動で見分ける機能は、現在はありません。
制度の内容は、金融庁のNISA特設ウェブサイトで確認できます。2024年からのNISAでは、年間投資枠がつみたて投資枠120万円と成長投資枠240万円の合計360万円、非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)です。枠がいくら残っているかは、口座のある証券会社の画面で確認してください。
家計簿では、投資は支出?それとも振替?
投資に回したお金は、なくなったわけではありません。銀行口座から証券口座へ、自分のお金が移っただけです。これを支出として記録すると、その月の家計が赤字に見え、食費や日用品の予算まで狂ってしまいます。銀行から証券口座への入金は、口座間の振替として記録すると、家計の数字と資産の数字の両方が合います。
AI Moneyでは、入金を記録すると、銀行などの口座からプラットフォームの口座への振替が一緒に作られます。口座の残高はその分だけ減りますが、その月の支出には入らないので、予算はずれません。出金を記録すれば、お金は受け取った口座に戻ります。
投資管理はエクセルとアプリ、どっちがいい?
持っている投資の数と、管理にかけられる時間で変わります。よく使われる方法を、得意なことと注意点で比べました。
| 方法 | 得意なこと | 注意点 | 料金 |
|---|---|---|---|
| エクセル・Googleスプレッドシート | 自分に合わせて作れて、計算式がすべて見える | 価格や為替レートは自分で更新。スマホでは入力しにくく、数式が壊れても気づきにくい | スプレッドシートは無料 |
| 証券会社・取引所のアプリ | その口座の保有と価格をすぐに確認できる | 見えるのはその会社の口座だけ。ほかの証券会社、暗号資産、定期預金は合算されない | 口座とセット |
| マネーフォワード ME | 銀行・カード・証券など2,451の金融関連サービスと連携し、家計簿と資産を自動で集計 | 無料会員の資産推移グラフは1・3・6か月(1年以上はプレミアム)。ポートフォリオ作成や配当の自動計算は資産形成アドバンスコース | 無料。スタンダードコース月額590円・年額6,490円、資産形成アドバンスコース月額980円・年額10,700円 |
| カビュウ | SBI証券・楽天証券など対応9社の証券口座の取引データを集計し、資産推移・損益・NISA投資枠の状況をグラフで表示 | 株式投資の管理・分析アプリで、対象は日本株・米国株・投資信託。iPhoneのみ | 無料(一部有料)。カビュウプライム月額1,180円 |
| AI Money | 投資を家計簿・口座・予算と同じアプリで管理。入金ごとの為替レート、利率で毎日増える定期預金・債券、時価総額上位250の暗号資産 | 現在は証券会社と連携しないため、保有は自分で記録。株・ETFは毎日の終値で、リアルタイムではない。投資信託は評価額を入力。東証で検索できるのは20銘柄 | 投資3件まで無料。Elite月額1,500円・年額13,000円 |
どれが向いているか。エクセルは、投資の数が少なく、自分で表を作るのが好きで、価格の更新を手間に感じない人に。証券会社のアプリは、すべてを1社にまとめている人に。マネーフォワード MEは、銀行やカードも含めて自動で集計したい人に。カビュウは、対応する証券会社で日本株や米国株を売買していて、取引の分析まで見たい人に。AI Moneyは、口座連携を使わずに、投資を家計や予算と同じ画面で見たい人、入金ごとの円とドルのレートを残したい人、暗号資産や定期預金も一緒にまとめたい人に向いています。
エクセルで管理するなら、GoogleスプレッドシートのGOOGLEFINANCE関数で株価を取り込む方法もあります。ただしGoogleのヘルプによると、株価情報はすべての市場から提供されるわけではなく、最大20分遅れることがあります。入金ごとのレートや、投資以外のお金の管理は、別に用意する必要があります。
AI Moneyで投資管理をするには?
AI Moneyでは、投資の管理が家計簿と同じアプリの中にあります。「投資」を開いてプラットフォームを追加し、入金と保有を記録すれば、あとはアプリが計算します。手順は次のとおりです。
- プラットフォームを追加する。証券会社、暗号資産の取引所、銀行など。楽天証券、SBI証券、マネックス証券、松井証券、bitFlyer、Coincheck、インタラクティブ・ブローカーズ証券を含む171の一覧から選び、見つからなければ名前を入力します。
- 入金を記録する。プラットフォームに送ったお金を、その通貨で記録します。円をドルに替えたときは、口座から出た額と届いた額から、その入金のレートが保存され、平均レートも表示されます。入金は支出ではなく振替なので、予算はずれません。入金はCSVやExcelに書き出せ、ファイルから取り込むこともできます。
- 保有を追加する。米国・日本・欧州・英国・カナダ・インド・香港などの株とETFに米国の投資信託を加えた1,000以上の銘柄から、名前かティッカーで探します。暗号資産は時価総額上位250から選びます。東証の銘柄は、トヨタ自動車(7203)、ソニーグループ(6758)、任天堂(7974)など20です。買付・売却・配当を記録すると、口数と平均取得単価をアプリが計算します。一覧にない銘柄は種類を「その他」にし、投資信託・不動産・現金と同じく、評価額を入力して記録します。
- 定期預金や債券を加える。金額、利率(実効年利・名目年利・月利)、開始日、満期日を入れると、毎日の価値を計算し、満期を過ぎると増えなくなります。表示は税引前の金額です。利率から先の合計額の見込みも出ますが、市場の予測ではありません。変動金利のものは、目安の利率を自分で入れます。
- ポートフォリオを見る。通貨ごとの資産合計、銘柄ごとの評価額、証券会社別・種類別の内訳、1か月・3か月・1年・すべての推移グラフ。価格は自動で更新され、暗号資産は1時間ごと、株とETFは毎日の終値です。
- 「年ごと」を確認する。プラットフォームごとに、当初の額、入金、出金、今ある額、増えた分が並びます。計算式は上と同じです。
- 「今年の計画」を立てる。今年いくら入金したいかを決めると、いくら入れたか、あといくらか、達成には月いくら必要かが表示されます。
- Denisに聞く。「今年は投資でいくら増えた?」と聞くと、AI MoneyのAIアシスタントDenisが、あなたの数字で答えます。
通貨は混ぜずに扱います。円建てとドル建ての投資があれば、合計は通貨ごとに分けて表示され、知らないうちに換算されることはありません。FreeとProでは投資3件と入金3件まで記録でき、Eliteなら件数の上限はありません。記録できる資産の種類やプランごとの上限は、投資管理アプリ AI Money の機能ページにまとめています。
AI Moneyで株や暗号資産を売買できる?
いいえ。AI Moneyは証券会社でも暗号資産交換業者でもないので、アプリの中で売買したり、お金を預けたりすることはできません。ほかのプラットフォームにある資産を記録して、今いくらで、いくら増えたかを見るためのアプリです。投資は、登録を受けた証券会社や暗号資産交換業者などの口座で行います。登録を受けているかどうかは、金融庁の「免許・許可・登録等を受けている事業者一覧」で確認できます。
投資管理のよくある質問
まず、投資ごとに3つのことをまとめます。どのプラットフォームにあるか、いくら入れたか(入金と出金、ドルに替えたならそのときのレート)、今いくらか、です。円建てとドル建てを分けて合計すれば、合計額と本当に増えた分がわかります。エクセルやGoogleスプレッドシートでも始められますし、AI Moneyのようなアプリなら、株・ETF・暗号資産の価格は自動で更新され、投資信託や定期預金も同じポートフォリオにまとめられます。
増えた分=今ある額−年初の額−入れた額+出した額です。年初に300万円あり、1年で120万円を入金、20万円を出金して、今430万円なら、増えたのは30万円です。今の額から年初の額を引いただけの130万円には、自分で入れた100万円が含まれています。おおよその利回りは、30万円÷400万円(300万+120万−20万)で約7.5%です。いつ入金したかを考えない概算です。資産合計の推移グラフも、入金した分だけ伸びる点に注意してください。
できます。投資ごとに1行で、プラットフォーム、銘柄、数量、取得単価、日付と為替レートつきの入金・出金、今の評価額を並べます。投資の数が少なければ、これで十分に管理できます。手間がかかるのは、価格と為替レートを自分で更新することと、数式が壊れていないかの確認です。GoogleスプレッドシートのGOOGLEFINANCE関数で株価を取り込めますが、Googleのヘルプによると最大20分遅れることがあり、すべての市場には対応していません。
AI Moneyでは、株・ETF・投資信託・暗号資産・定期預金・債券・不動産をひとつのポートフォリオにまとめ、家計簿や予算と一緒に管理できます。プラットフォームは楽天証券、SBI証券、マネックス証券、松井証券、bitFlyer、Coincheckなど171の一覧から選べます。投資3件までは無料で、Eliteなら件数の上限はありません。証券口座と連携して自動で集計したい場合は、マネーフォワード MEやカビュウのように口座連携に対応したアプリがあります。
現在は連携しません。AI Moneyでは保有と入金を自分で記録し、価格はアプリが自動で更新します。暗号資産は1時間ごと、株とETFは毎日の終値で、投資信託は証券会社に表示される評価額を入力します。証券会社のIDやパスワードは必要なく、楽天証券、SBI証券、bitFlyerなどのプラットフォームは171の一覧から選べます。証券口座への入金は支出ではなく振替として記録されるので、家計の予算もずれません。売買は、いつもの証券会社や取引所で行います。
AI Moneyのポートフォリオは、あなたのスマホの中に保存されます。株やETFの価格を調べるときは、その銘柄のシンボルを当社のサーバーに問い合わせます。暗号資産の価格は、公開されている一覧をまるごとダウンロードして使います。企業のロゴを表示するときは、その企業のウェブサイトのアイコンをアイコン提供サービスから取得します。Denisに質問した場合は、答えを作るために、投資の要約が質問と一緒に当社のサーバーとOpenAIに送られます。
関連ページ
- 投資管理アプリ AI Money:記録できる資産と料金
- 複利計算シミュレーション:積立がどれだけ増えるかを試算
- 銀行連携なしで使える家計簿アプリ
- 家計簿アプリ比較:料金と無料プランを確認
- AI Moneyの料金プラン:Free・Pro・Elite
- NISAを知る(金融庁 NISA特設ウェブサイト)
1分もかからず、無料ではじめる
- ずっと無料
- カード不要
- データは端末の中に
